1)納車までの、い・ろ・い・ろ
この車の発表を知ったのは、'01/5月頃だったように思う。
朝日新聞netサイトの「カーアンドライフ」コーナーの
ロードインプレッションの記事を見て「これだ!」と小躍りしました。
****************from Web
CGよりの転記*****************
【スペック】
全長×全幅×全高=4870×1894×1826mm/ホイールベース=2869mm/車重=2099kg/駆動方式=4WD/
4.2リッター直6DOHC24バルブ(270ps/6000rpm、38.1kgm/3600rpm)
ボディ構造は、セパレート型。頑丈なラダーフレームを備える。
サスペンションは、フロントが「ダブルAアーム」と呼ばれるダブルウィッシュボーン、リアは5リンク式のリジッド。
深刻さを増す環境問題とはうらはらに、自動車の最大市場たる北米では、巨大なSUVがまっさかり。
トヨタ、ホンダ、メルセデスベンツ、BMW、そしてポルシェまでが参入するヨンク(風)マーケットで、
シェアの低下に歯止めをかけたいGMが、ブランニューのSUVを送り出した!!
ジャーナリスト河村康彦が、シボレー・トレイルブレイザーにメキシコで乗る。
■まったく新しいSUV
21世紀最初のビッグショーとして米国で開催された「2001年デトロイトショー」。
この晴れの舞台でベールを脱いだのが、GMが気合いを入れて開発したSUV(Sports
Utility Vehicle)
「シボレー・トレイルブレイザー」だ。
ここで敢えて「気合いを入れて」といったのは、トレイルブレイザーのシャシーが、
既存のモデルとは一切コンポーネンツを共有しない完全なる新作だから。
プラットフォームのみならず、搭載されるエンジンも新設計。
そのうえ、専用工場まで新設して生産を行なうという極めて大胆なトライを、
GMは、ブランニューSUVのために敢行したのだ。
トレイルブレイザーのボディサイズは、全長×全幅×全高=4870×1894×1826mm。
現行のブレイザーよりひとまわり大きく、しかしそれでも、
GMラインナップ中では「ミドサイズトラック」の一員に数えられる。
エンジンは、4.2リッターの4バルブDOHCユニット。
日本人の常識からすれば8気筒化するのが当たり前の排気量だが、GMは敢えて6気筒ユニットとしてリリースした。
V8搭載の、さらに大型のSUVとの差別化のためである。
しかもトレイルブレイザーの心臓には、何と!!
BMWを除くあらゆるメーカーが見切りをつけようという
ストレート6のシリンダーレイアウトが選ばれたのだ。
■セダン風テイスト
エンジン担当のエンジニアは、「V6よりスムーズで、ドライバビリティや燃費に優れる。
そのうえV8以上のパフォーマンスを持つ」と絶対の自信をもって、新型ストレート6をアピールした。
確かにこのエンジン、6000rpmまで滑らかに回る。パワーフィールも良好だ。
組み合わされるオートマチックトランスミッションが、旧態依然の4段というのがちょっと惜しいが、
動力性能は、どこをとってもなかなかのものである。
ニューSUVのフットワークも、やはり最新型らしい印象だった。
路面の凹凸を乗り越えると、ラダーフレーム車体特有の、わずかにブルブルとした振動を感じる。
が、それを除けば、全般的にはまさに「セダン風テイスト」。
SUVで一流ホテルのエントランスに乗り付けるのも当たり前、という国の生まれらしい味付けなのだ。
驚かされたのは、小まわりのよさ。
決して小さいとはいえないサイズのボディながら、最小回転半径5.5m。
実は、これはインラインユニットのお陰。
シリンダーがまっすぐ並んだエンジンゆえ、幅方向に狭く、そのため前輪の切れ角を極めて大きくとることができた。
それにしても、内燃機関の終焉がささやかれるこの期に及んで、
「エンジンオリエンテッド」のSUVがアメリカから誕生するとは驚きだ。
このトレイルブレイザー、日本にも近い将来の導入が予定されている。
|