US Tailに国産バルブを使いたい!


トレブレ君購入時最初に味わった挫折。。「バルブの口金が丸くない」

今まで乗り継いできた国産〜欧州車には無かった米車専用ソケット形式「3157タイプ」
国産の大型ウェッジとも違うので、それまで大事に使い続けて来た「高効率タイプ」
のバルブが、全く使えなくなる羽目に陥りました。(5W T10ウェッジ以外)
3157でも高効率型が発売されれば全く問題ないのですが、未だかつて無い!
何故かアメ車はバルブに関しては殆ど無頓着。これってやはりお国柄なのでしょうか?
3157と日本製高効率を机上で比較点灯させてみると、悔しいかな全く色温度が違う。
例えれば、ろうそくと懐中電灯の違い。かな?
ソケットを日本製の丸形に換えられれば、バルブのみの交換も可能なのですが、
付け替えは至難の業ではなかろうかと、当初は諦め。。
しかし、何とか出来ないモノかと、暇があると水面下のカット&トライ!
発想当初一番欲しかったのが、今やALL LED化しちゃいましたが「ウィンカー」部分。
本国「後退灯」位置に移設しますので、光軸が水平ではなく若干下を向いてます。
ので、フィラメント球を使うに最低限「光量を上げたい!」が原点でした。

前置きはさておき、作業工程です。〜先ずは"その昔"の実験編から。
1)ノーマル"おでん"テールで余っているグレーのソケットケースをパキパキ割り、
黒いソケット単体を取り出します。
四隅の丸いグレーの固定部分は熱で溶かして圧着してあるだけですので、
溶けて押さえてある頭のT型部分だけをラジオペンチ等で外すだけで、
綺麗に抜くことが出来ます。ちなみに丁寧に外せば再装着も意外と簡単です。



〜呉々も折らないよう、ここは「力技」ではやらない方が良い箇所かも知れません。。

2)さて、外したソケット単体。

左写真の「赤丸部分」をラジオペンチで強引に割り外します。 
元の接点金具も使いませんので、丁寧に外しちゃいましょう。
そうすると内側に何と、「円形の穴」が出来ますね。もしや此処に??
期待を込め、前車(ビッグホーン)で余っていた国産円形型ソケットを分解します。

差し込むと…  な、何と、""ジャストサイズ"" です。
緑色矢印部分の支えだけで充分持ち堪えられます。やった!これで糸口が見つかった。

3)と思いきや、そのままではかなり「のっぽ」な位置関係になってしまうのですね。
US Tailはマルチリフレクター反射板を使って光軸を設定してあるので、
フィラメント位置がこの状態のままでは高過ぎて、全く使い物になりません。
せめてノーマル3157のフィラメント位置まで下げなくては。

3157 フィラメントをご覧下さい、上段がLow側(7W)、下段がHigh側(27W)です。
この時分解した国産ソケットの個体差なのでしょうか?円柱の長さが結構ありました。
この中に+電極押さえのバネも入っているので切断は難しいかな? と思い、
やむなくソケット側を削る事に。と言いますか、結局は穴を開けちゃった。。
フィラメント位置はほぼ揃いましたが、ソケットのおしりを外気にさらす事に、、、。
あの場所にこれじゃぁ、防水等かなり大変な事になりそうだぞ。参ったな。
〜〜この時点で大挫折、約○年間、放っちゃいました(^。^;)。。。

4)'07年頭、別件でパーツ屋に立ち寄った時に見つけた「レンズ付き高効率バルブ」
これに、一気に魅せられちゃいました。

http://www.nissei-polarg.co.jp/lineup/bulb/c_b1_hybridlens.html
Twin Tailもvers.3...もはや最終段階で、上段位置はこの春スパイダー君に進化。
WinkerはFull LED化で完成領域(?)ブレーキ灯もLED化を考えていたのですが、
このマルチリフレクターの光軸焦点は既出の通り「フィラメント位置」でしっかりと
設計されている様子です。ポン付けLEDバルブ数種で点灯比較してみましたが、
どう足掻いてもフィラメント+マルチリフレクターの光量には程遠い。
どうせならマルチリフレクターを排除し、ショーモデルSS型ダイレクトタイプで

3W型LED等を自作導入しか現段階では対抗出来ないと判断。
現状のUS-Tailを使用するのであれば、フィラメントブレーキ灯の強化をしっかりと
やるしかないな。と思っていた矢先だけに、このバルブとの遭遇は凄いタイミング。
急遽、お試し購入して机上実験を挙行しました。

ぃゃぁ愕きの耀きと光軸!レンズの効果もかなりありますね。
(写真は明るすぎるので、8Vに電圧を下げて撮影。)

5)此処で、本チャンセッティングを今一度見直すことにしました。
どう考えても蓋裏にあんなに大きい穴開けは、絶対にマズイですよねー。
では日本製口金ソケットの"円柱部分"が短いタイプは無いモノでしょうか?
そうだ、その昔リア・LEDウィンカーのハイフラ防止用にバンパー裏にセットした
「隠し球」がそのまんまだ。 このソケットはどうだろう?
購入してあった、ハイフラ防止用のセメント抵抗に差し替え、外しました。
意を決し分解。何と全長が短いぞ!これならソケット背面に穴を開けずとも使えそう!
試してみるとフィラメント位置……チョッと惜しい!でもスモールとブレーキの中間。
これだったらTailに入れても大丈夫じゃないかな?? と思い、仮組み。
机上でTailユニットに装着&照射実験。 ぉぉ、、問題ないどころか「眩しい」zo!
+−の配線をしっかりとブレーキ灯位置内部金具にハンダ付けしました。

円形のバルブですので、フィラメントの角度は任意に動かせてしまいます。
既存3157に従い、縦方向の位置になるようセッティングしました。
(横向き実験もしましたが、配光が全くダメでした。やはり相当計算されてますね。)
どうも写真では上手く表現できませんが、オリジナルとは全く別物の光り方に変貌。

国産高効率バルブは各種簡単にご近所のパーツ屋で揃いますので、選択肢も色々!!
一例:
※もう数十年もお世話になっている「RAYBRIG(Stanley)」
http://www.raybrig.gr.jp/products/products.html
※今回再燃の切っ掛けとなった「目玉」バルブ等、斬新なアイディア満載の
「POLARG(日星工業)」http://www.nissei-polarg.co.jp/index.html#
※国産LED型バルブも既にこんなに沢山出ているのですね。
「L's Shop」http://ls-shop.jp/index.html
等々、、、。

やってみると、意外に簡単なカスタマイズでした。 是非お奨めいたします。。


(数年前〜'07.06やっと施工完了)

<< 日本製ソケットについて追記 >>

何人かの方から「日本製丸形ソケットがなかなか見つからない」とのお問い合わせ。
はい、確かに私もネットオークション系等で探しましたが「コレ」というモノは
少ないですね。廃車車両等から抜き取るのは問題有りですし気持ちも良くない。
発想を転換して、バイク用パーツ・ユニットを使ってみるのは如何でしょう?
シングル球はウィンカーランプを、Wフィラメント球はテールランプを探してみると
意外と簡単に見つかるかもしれません。
もしくは、"トラック用パーツ屋"でサイドマーカー等を探してみてください。
24V仕様が多いですが、円形ソケットのサイズは同一ですので大丈夫です。
使用するのは"円形のソケットのみ"ですので、外見は気にしないで。
それより大切なのは"長さ"です。本文中に記入し忘れてましたね。失礼!
当初の突き抜けちゃった失敗作の円柱部分が「28mm」です。
新規に見つけて完成の日の目を見たヤツが「20mm」。コレを目安にね。

('07.07.07追記)


<< "How to Make TwinTail" も公開?! >>

ちなみに余談になってしまいますが、
今もなお、全国の皆さんからバルブTwin Tail化のお問い合わせ、たびたび頂きます。
ソケット移植の応用で上段中段同時点灯の「Twin Tail」も容易に出来ちゃいますね。
昔の私の方法は金具を用いず「撚り線」で対応してましたが、こちらの方が楽かな?
< 施工方法!!! >  もう、お分かりですよね。。。
一番上の黒ソケットに"のみ"2フィラメント分の金具が備わっておりますので、
オリジナル「おでん」の一番上の黒ソケットをUS Tailの2番目中央部に移植。
スモール回線だけ一本内部でハンダ付けすれば、モノの10分程度で出来ちゃいます。
勿論、上記「日本製ソケット」も2フィラメント用を装着すれば、Twin化もOKです。
ある意味、「How to Make TwinTail 一挙公開」だにゃ 。。
〜スッキリ(^^)v

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